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加古川市の根本治療専門院
鍼灸治療院きさらぎ 院長の独り言

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あなたのような人がいるから
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    桂米朝師匠が亡くなった。

    高座に上がられなくなって久しく、度々の入院記事、
    時々のニュースを見つつ、その日が遠くないことは
    薄々気づいてはいたけれど。
    何だろう、この無力感は。


    意外と小柄な人だった。
    それが舞台では大きく映えて見えた。

    晩年の高座では言葉が詰まる、
    出ないという瞬間が多くなっていた。
    けれど観客はただジッと待っていた。
    何度も聞いたネタ、次の展開も言葉もサゲも知っている。
    次の一語をただジッと待っている。
    そして間はいつもとはとうに遅れながら
    ようやっと出てきたその「一語」に
    会場は爆笑の渦に揺れた。


    「舌耕」という言葉がある。
    舌で人の心を耕すという意味だ。
    笑わされ、胸打たれ、時に涙する。
    師匠には何度耕して頂いたか知れない。


    子どもの頃から落語が好きだった。
    学生の頃は、独演会、一門会、勉強会、枝雀師匠との親子会など
    通える限り師匠の落語会に足を運んだものだ。

    同じ話なのに何度聞いても笑ってしまう。
    落語の楽しさ、面白さ、奥深さ、
    芸というものの力を教えて頂いたのは間違いなく米朝師匠だった。
    日本人の心の機微、文化、人との距離の測り方、
    言葉、息と間、寛容さなどなど数えきれないほど沢山のことを
    師匠の落語やお話、著作から教わり、学ばせて頂いた。
    どこが、どこまでとは言えないけれど、
    私の血肉となっている。


    師匠の残して下さった映像や書籍は沢山ある。
    けれどあの空間を共有することは二度と出来ない。
    師匠の噺を多くの人たちと共有しつつ共に構築していくあの空間。
    幸せな時間だった。
    絶頂期から晩年までの短い間だったけれど
    師匠の生きていらっしゃる時代を共有出来たことは
    何事にも代えがたい。

    心から感謝申し上げます。
    ありがとうございました。




    『あなたのような人がいるから
     生まれた場所を愛しく思え
     あなたのような人に逢えると
     生きてることが素晴らしくなる』
              小椋佳

     
    | 想い | 12:26 | comments(0) | trackbacks(0) |









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