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加古川市の根本治療専門院
鍼灸治療院きさらぎ 院長の独り言

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臨床雑話
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デクノボウ
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    『芸人は、米一粒、釘一本もよう作らんくせに、酒が良いの悪いのと言うて、
    好きな芸をやって一生を送るもんやさかいに、むさぼってはいかん。
    ねうちは世間がきめてくれる。
    ただ一生懸命に芸をみがく以外に、世間へのお返しの途はない。

    また、芸人になった以上、末期哀れは覚悟の前やで』    
                                        桂米朝
    「落語と私」より


    上方落語の人間国宝、桂米朝さんが
    入門時に師匠の桂米團治さんから受け取った言葉だ。

    厳しくもなんと清々しい心構えだろう。

    米一粒、釘一本も作らない非生産的な仕事を生業に生きているのは
    何も芸人に限らない。
    現代においてはむしろそのような職種の方が
    かえって多いのかも知れない。

    その中でこれだけの心構えで仕事に臨んでいる人は一体どれだけいるだろうか。

    末期哀れは覚悟の前。覚悟の上ではなく、覚悟の前なのだ。
    それは覚悟する云々以前の当たり前の認識なのだ。


    芸人。非生産的な仕事。
    それは本質的にはなければないで構わない、いなくても誰も困らないということだ。
    けれども練り上げられた芸に救われることがある。希望を与えられることがある。
    涙が溢れることがある。立ち上がる勇気を引き出してくれることがある。
    いなくても誰も困らない筈の職種でありながら、
    あなたでなければ、あなたがいるからと思わせてくれる芸がある。
    あなたにいて欲しいと思わせる芸人がいる。


    医術も同じ。米一粒、釘一本も作らず、他人の病で飯を喰う非生産的な仕事だ。
    なければないで構わない。むしろ本質的には必要とされない方が良い仕事だ。
    けれども研ぎ澄まされた医術によって希望が生まれることがある。
    暗い気持ちが晴れることがある。 前を向いて歩きだす力が沸き立つことがある。
    ささくれ頑なな心が穏やかに開き出すことがある。
    いなくても誰も困らない筈の職種でありながら、
    あなたでなければ、あなたがいるからと思わせてくれる医術がある。
    あなたにいて欲しいと思わせてくれる治療家がいる。


    願わくば、一人でも多くの患者さんにとってそんな存在でありたいと思う。
    ただ一生懸命に医術を磨くほかに術はない。



    今日、平成24年10月7日、鍼灸治療院きさらぎはお陰様で開院5周年を迎えた。
    難病・奇病に症状はあるのに医師に「異常なし」と見放された人、
    病院・整骨院巡りの末に当院に辿り着いた人。
    開院間もない治療院に何故?と感じるほど、

    難しい病症を抱えた人達が次々と当院の門を叩いてくれた。
    お蔭で随分と鍛えられたものだ。
    様々な出会い、人に恵まれ、思えばあっという間の5年だった。


    さて、今後も当院の基本理念は変わらない。
    耳つぼダイエットも美容鍼灸も無資格マッサージも行わない。
    病や疾患を通して真剣に自己と向き合う患者さんの良き伴走者として
    能く練り、研ぎ澄ませた精緻繊細な治療技術を愚直に誠実に提供するだけだ。


    思えば医の理想は医術の要らない、誰もが健康な世の中。
    誰もが自分の在り方に責任と静かな覚悟を持ち、
    且つ互いを察し労わり合える世界。


    人様に医術で喜んで貰いたい、そんな存在になりたいだなんて
    治療家の驕りであり甘えそのもの。
    ですよね?賢治先生。



    『ミンナニデクノボートヨバレ
    ホメラレモセズ
    クニモサレズ
    サウイフモノニ
    ワタシハナリタイ』  

    宮沢賢治「雨ニモマケズ」より



    漢方鍼灸専門 鍼灸治療院きさらぎ http://sinq-kisaragi.net/


     

    | 想い | 17:01 | comments(2) | trackbacks(0) |
    開院5周年おめでとうございます。
    いつも先生には大変お世話になっております。

    自分の病に途方に暮れていた私が、友人の紹介で
    通院し始めて約1年。
    やっと信頼できる先生に巡り合えました。

    これからもお体に気をつけて、私たち患者を
    笑顔にさせて下さい。

    まだまだ先生にはお世話になると思いますが、
    宜しくお願い致します。
    | HANA | 2012/10/13 3:38 PM |
    HANA様

    コメントありがとうございます。
    喜んで下さっているようで何よりです。

    病や疾患というものを治すのはあくまで患者さんご本人。
    治療はあくまでその手助けであり、
    それ以上のものではありません。


    しかし、自分ひとりでは気づけないこと、
    治療という他者との関わりの中でしか気づけないこと、
    知りえないことがあるものです。
    治療というものを受ける最も大切な意義は単なる病気治しや症状取りではなく、
    治療を通してご自分の身体について、病や疾患の原因について知り、考え、ご自分と向き合える機会になることです。

    HANAさんの健やかな毎日のために、
    当院が少しでもそのお役に立てているなら幸いです。

    | 不動坊 | 2012/10/16 9:49 AM |









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